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忘れたころに痛みが出るかも… 捻挫を軽くみると危険なわけ

忘れたころに痛みが出るかも… 捻挫を軽くみると危険なわけ

捻挫の原因は「無理な力」がかかること

転倒やつまづきでも捻挫は起こる

足首などの関節をひねったことで、痛みや腫れが生じる「捻挫」。激しい運動の最中だけでなく、日常のささいな場面での転倒やつまづきなどでも起こります。「ちょっとひねっただけ」などと軽く考え関節が不安定なままにしておくと、関節内で二次的な傷となり、数年後、数十年後に痛みが出ることもあります。運動を楽しむため、何歳になっても自分の足で歩き続けるために、万一捻挫したときの対応を間違えないようにしましょう。

【こんなシーンが危険】

  • ・新しく始めたスポーツで無理な体勢をとってしまった
  • ・趣味のスポーツでジャンプの着地に失敗した
  • ・階段の段差を踏み外した
  • ・高い場所にある物を取ろうとして踏み台から落下した
  • ・ハイヒールで歩いていてバランスを崩した
関節への負荷で靭帯が損傷

関節は、骨と骨のつなぎ目で、周囲を「関節包(かんせつほう)」と呼ばれる袋状の軟組織に包まれています。そして、関節包の内外で骨と骨をつなぎ、関節を支え、骨がずれたり動きすぎたりするのを防いでいるのが靭帯(じんたい)です。
捻挫は、関節を不自然な形にひねるなどして、靭帯が可動域を越えて曲がったり伸びすぎたりして靭帯が傷つくことで起こります。靭帯の損傷により関節周辺の血管が内出血を起こして患部が腫れ、さらに炎症を起こすと発痛物質が生成されて痛みが出現します。特に負傷しやすいのは関節包の外側にある靭帯で、足関節の場合は内側にひねる内反(ないはん)捻挫が多く、この場合はくるぶし外側の前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)や踵腓靭帯(しょうひじんたい)を損傷します。

軽視すると危険な理由

軽い捻挫であれば、応急処置をして安静にしていれば数日で治ることもありますが、処置が不十分だとクセになることがあり注意が必要です。痛みの程度だけで判断せず、腫れや内出血があり、しっかり体重をかけて歩けない場合や、違和感、関節の不安定さを感じるようなときは整形外科を受診しましょう。
特に怖いのは関節の緩みです。若いうちは筋肉が足を支えているため、多少関節に緩みがあっても自覚しづらいのですが、足の筋力が落ちてくると足首がぐらついて負荷がかかるようになります。関節の軟骨がすり減って、腫れや痛みを生じる「変形性関節症」につながることも。重症化すれば手術も必要になります。

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