できていますか! 手洗いうがいの基本を確認
2017年11月

幼いころから、「外から帰ったら、必ず手を洗ってうがいをしなさい」といわれて育ったという人は多いのでは?日常的な習慣として身についているとはいえ、はたして正しく効果的な方法で行えているでしょうか。風邪が流行する季節の前に、いまいちど見直してみませんか。
手指は病原体の運搬者
私たちは外出時、さまざまなものを素手で触っています。電車のつり皮・手すり・エレベーターのボタン・ドアなど無数の人が触っているものに触れる機会が多いのです。その手で鼻や口のまわりを無意識に触れることで感染が起こります。まずは手についた汚れ、細菌やウイルスを落とすことが大切です。
鼻歌でも歌いながら、1分間ぐらい
手を洗うときは、まず時計や指輪などのアクセサリーをはずします。流水で手を洗い、石けんを手にとり、手のひら、手の甲、指、指の間、指先、手首を洗います。石けんの成分が残らないように十分な流水でよく洗い流し、清潔なタオルやペーパータオルで手をふいて乾燥させます。アルコール消毒液を使うなら手指がぬれていると薄まって効果が低下するので、手指が乾いてからすりこみます。
口の中の潤いは大切
口やのどが乾いた状態でいると、粘膜の機能が低下して、細菌が付着しやすくなります。うがいをすることにより、口の中が刺激され、粘液の分泌や血行が盛んになり、防御機能が働きます。うがいは寒い季節だけでなく日常的な習慣にすると、風邪の予防のほか、口臭やむし歯、歯周病の対策にも。継続して行いましょう。
水でも十分効果あり
ガラガラと音を立てて行うのどうがいは、のどの奥で水が勢いよく流れることで、はり付いた細菌やウイルスなどを除去し、適度なうるおいも与えてくれます。飲み込まないように注意して口の中で水が温かく感じるようになったら吐き出してください。回数に決まりはありませんが、口の中がさっぱりしたなと感じる程度でOKです。うがい薬を使わなくても水のうがいで十分な効果があります。